あー緊張するなあ。
日ナレの入所オーディションを受けるんだね?
はい。でも入所オーディションなんて受けたことがなくて、すごく緊張します。
確かに緊張するよなー。俺が前にこっそりオーディションを偵察に行った時は、係員の人に見つかって撫でられて抱っこされたから中が見えたけど、皆緊張してる感じが伝わったぞ。
あんたそういう時は得だよね。
でもオーディション、大丈夫かなあ。怖いなあ……。
不安だよね。でもきっと、その不安の半分は、入所オーディションがどんなものか「知らないから」じゃないかな。だから、その不安を取り除くためにも、今回は日ナレの入所オーディションについて説明するから、一緒に見ていこう。
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日ナレに入りたい!
今回は、日ナレ卒業生として、実際の入所オーディションの攻略法に関して、徹底的に解説していきますね。
まず前提としてですが、日ナレに入るためには、入所オーディションを受ける必要があるんですね。
入所オーディションは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)、関西(大阪・京都・兵庫)、仙台、名古屋、で開催されるので、ご自身の都合に合わせてオーディション会場を選んでOKです。
ちなみに、どの会場で入所オーディションを受けても、希望のレッスン校を選ぶことができますよ。
例えば、「今は大阪に住んでいるけど、来年度からは上京して東京に住む!」という人は、地元の大阪で入所オーディションを受けて、来年度から東京の日ナレに通う、などもOKです。
日ナレの入所オーディションに応募するには、資料請求をしよう
そして、
入所オーディションの応募用紙は、日ナレの入所案内資料に同封されているので、
どんな養成所かを知っておく為にも、まずは日ナレに資料請求をしてみましょう。
特に、日ナレの資料には、
卒業生の有名声優さんからの、声優を目指す上でのアドバイスやインタビューなど、ホームページにはない、声優を目指す上で、とても役立つ事も書いてあるんですね。
ちなみに、卒業生で、活躍している有名声優さんは、以下の様な人達です↓↓
- 植田佳奈さん
- 梶裕貴さん
- 内田真礼さん
- 内田雄馬さん
- 小澤亜季さん
- 大西沙織さん
なので、資料請求をしてみて、自分に合うかも含め、しっかり確認しておくのは、いずれにせよ大事ですね。
資料請求は完全無料で、日ナレのサイトから30秒くらいで終わるので、まだの人は、入所オーディション申込書をゲットする為にも、資料請求しておきましょう↓↓
よし、資料請求もして、その中にあった入所申込書を郵送したよ!
じゃあ、あとは入所オーディション当日を待つだけだな。
ちょっと待った!入所オーディションはなんの対策もなしに受けて受かるほど甘くないよ。しっかり準備しておかなくちゃ。
入所オーディションの準備?ってなんだ?
キャットウォークの練習でもするのか?
どんな準備が必要なんですか?
じゃあまずは、入所オーディション全体を通しての準備・気を付けるポイントを紹介するね。
さらに、入所オーディションは大きく分けて、3つのパートに分かれているから、後でそのパートごとの準備も説明していくね。
服装
入所オーディションでは就職活動のようなスーツを着る必要はなく、私服でも受けることができます。
自分らしさをアピールできるような服装が一番ですが、なかには避けた方がいいものもあります。
例えば、清潔感のない服装や、露出が激しい服装は避けた方が無難でしょう。
汚れている服、破れている服は清潔感がなく試験官への印象がよくないですし、また、露出が激しすぎる服も、入所オーディションの妨げになることがありますので、当日は着ないようにしましょう。
志望動機の整理
入所オーディションで必ず訊かれるといっても過言ではなく、まず大事なのが、この志望動機。
具体的には、「なぜ声優になりたいのか」です。しっかり対策を練りましょう。
志望動機は、別にかっこいいものや、立派である必要はありません。
自分をよく見せようと嘘をついても、試験官は何人もの声優志望者を見てきたプロなので、その目はまずごまかせません。
嘘をついても、やっぱり試験官にはバレると考えた方がいいです(^^ゞ
それよりも、どんなに些細でもいいので、入所オーディションでは自分の思っていることを自分の言葉で伝えられるように、準備をしましょう。
その方が格段に好印象になりますよ。
志望動機の整理方法について、さらに詳しくは、この後の「筆記試験」の項目でも説明します。
滑舌・声のケア
声優になるための入所オーディションですので、本番は必ず声を使用します。
滑舌や声を出す練習はしておいた方がいいですね。
入所オーディションでいきなり滑舌がよくなることはありません。
むしろ緊張して普段よりろれつが回らなくなったり、噛んでしまったりすることの方が、やっぱり多いです。
入所オーディションに向けた具体的な練習内容としては、早口言葉を練習したり、口まわり・肩まわりの筋肉をマッサージしてほぐしたりしておくのがオススメ。
なお、滑舌練習や発声など、声優の練習に関しては、下記の別記事で詳しく紹介してるので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
また、「入所オーディション当日なのに、喉が痛くて声が出ない!」ということのないように、マスクをし、うがいをして、喉のケアも忘れずにしましょう。
これも、別記事で詳しく紹介してるので、チェックしてみてください。
・喉ケアのおすすめな方法は?飲み物・グッズなど声のプロが紹介
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入所オーディションって何をするの?
入所オーディションは、大きく分けて3つのパートで構成されています。
順番に、以下の通りですね↓↓
- 筆記試験
- 実技試験
- 入所面接
入所オーディションに関して具体的な試験問題を口外することは禁止されていますので、ここでは例を挙げてひとつずつ見ていきましょう。
筆記試験
入所オーディションは、まず筆記試験から始まります。
筆記試験は、前半・後半に分かれていて、前半は国語の試験、後半は作文ですね。
- 前半 → 国語の試験
- 後半 → 作文
国語の試験(前半)
国語の試験と言われると身構えてしまいがちですが、こちらは簡単な漢字の読み書きの試験です。
A4のプリント1枚で、内容はだいたい中学校で学習するレベルですね。
所要時間は、およそ10~15分。
普段から本や雑誌を読んでいたり、文字を書いたりしていれば(もしくは、スマホやパソコンできちんとした文章のメールを打てるのであれば)特に問題はありません。
ただし、油断は禁物です。声優という仕事は、言葉を扱う仕事ですので、文字の読み書きは「できていて当たり前」、もっと言うと、「読み書きが得意」であるに越したことはありません。
なので、入所オーディションの対策に限らず、常日頃から漢字の読み方や書き方、見慣れない言葉の意味などを自分で調べるくせをつけて、「言葉」に敏感になっておくと良いでしょう。
作文(後半)
後半の作文ですが、こちらは分量としては原稿用紙1枚(400字)、あるテーマに沿っての作文ですね。
テーマは、例えば「私が声優になりたい理由」や、「声優になったらしたいこと」など。
いずれにしても、基本的には、自分自身と声優という夢をお題にしたものなので、あらかじめ「どうして自分は声優になりたいのか?」、「声優になったらなにがしたいのか?」など、自分の中でよく整理しておきましょう。
整理の方法としては、以下の様な順番で行うと書きやすく、早く迷わず書くことができますよ↓↓
- まず箇条書きにする
(最低10個は書いてみましょう) - 箇条書きにしたものを、組み替えたり言い換えたりして、繋げる
(この時に、必要のないものや余分なものは削る) - 繋げたものを、400字以内に収まるように文章としてまとめる
また、最初に箇条書きにする事で、万が一入所オーディションで予想外のテーマが出題されても書きやすく、組み替え方次第で応用できるようにもなります。
本番は焦ってしまい、書くことが浮かんでこなかったり400字に収められなかったりすることもあり得ます。
入所オーディション前に何度か作文の練習をして、万全の体制で臨みましょう。
実技試験
筆記試験が終わると、次は実技試験に移ります。
おそらく、日ナレの入所オーディションを受ける上で、いちばん想像がしにくく、不安な試験なのではないでしょうか。
声優養成所の実技試験ですので、内容は主に「台詞(セリフ)読み」です。
A4サイズの紙に、いくつかお題が書かれていますので、それを紙に書いてある指示通りに演じます。
課題はそこまで複雑なものではありません。
例えば、以下の様な感じです↓↓
- 早口言葉
- 「おはよう」という台詞を、キャラクターを変えて演じる
- 少し長めの台詞(2行くらい)を、シチュエーションを考えて演じる
- 短いナレーション
台詞読みでは、「これはこういうシチュエーションで演じてください」といった、試験官からの細かい指示は特にありません。
そのため、基本的にはどう演じようと個人の自由です。
女性だからといって女性らしく台詞を言う必要もありませんし、「おはよう」という台詞を言いながら怒ってもいいのです。
実技試験において、試験官はあなたの「感性」を見ています。
「この子はどういうキャラクターなのか」
「この子は感情を大胆に表現するのか、繊細に表現するのか」
「どんなシチュエーションが得意なのか」
と、目を光らせています。
感性をみる試験のため、芝居の上手い・下手はひとまず置いておいてもいいでしょう。
演技が未経験の人も安心して、思い切り自分の感性を働かせて自由に演じ切ってください。
また、ナレーションのパートでは、現時点でのあなたのアクセントやイントネーションなどのクセを見ています。
中には、訛っている人や、特定の行が苦手でうまく発声できない、という人もいるかもしれませんが、その点については入所オーディションで気にしなくても大丈夫です。
今活躍している声優も、初めから完璧なアクセントやイントネーションだったわけではありません。
これらは、練習すれば必ず改善されます。
入所オーディションのナレーション試験はあくまで現時点でのチェックですので、それよりも、落ち着いて丁寧に読むことを心がけましょう。
実技試験の事前対策は、ずばり「より多くの作品に触れること」。
まず、好きなアニメを想い浮かべてみてください。そして、以下の様なことを意識してみましょう↓↓
- そのアニメのどのキャラクターが好きですか?
- そのキャラクターのどの台詞が好きですか?
- どうしてその台詞が好きですか?
- その台詞を、自分だったらどう演じますか?
この様に、作品に触れるとき、
「なぜ」「どうして」「私だったら」
と、考えながら接してみてください。
そしてそれを重ねることで、演技の引き出しが増え、入所オーディション本番でも
「よし、この台詞はあのキャラクターみたいに言ってみよう」
「号泣する演技、あのキャラクターのあのシーンが参考になるな」
と、演技の幅が広がります。
入所オーディション前に、一度本番と同じように台詞読みをしておくことをオススメします。
面接
入所オーディションの最後には、面接があります。
面接も、前半と後半に分かれていて、前半は自己PR、後半は質疑応答です。
- 前半 → 自己PR
- 後半 → 質疑応答
自己PR(前半)
自己PRは約30秒間。30秒となると、原稿用紙約半分(200字)です。
早口で話せば300文字くらい話せるかもしれませんが、ここでは速さではなく相手に伝えることが大切なので、ゆっくり余裕を持った方がいいでしょう。
自己PRでは、特に話すことは決められていませんが、多くの人は志望動機や、自分の特技・好きなものについて話します。
何を話してもいいのですが、「自己PR」ですので、必ず「前向きな内容」を話しましょう。
質疑応答(後半)
後半の質疑応答では、試験官の質問に答えていきます。
どんな質問でも、試験官が知りたいことはいたってシンプルで、
「なぜ、あなたは声優になりたいのか?」
「どんな声優になりたいのか?」
という事です。
あなたの気持ちですから、正解はありません。
ありのままをぶつけてください。
と言っても、面接は誰でも緊張するもの。
「ぶっつけ本番でも何とかなりそう」と思っていても、いざとなるとうまく喋れなくなってしまう人が多いです。
なので、面接もしっかり対策はして行きましょう。
対策としてオススメなのは、とにかく自分の考えをしっかり紙に書くこと。
ただ考えているだけだと、人はすぐ忘れてしまいます。
紙に書く事のメリットとしては、万が一忘れても見返すことができる上に、視覚化することによって、より記憶にも残りやすくなるんですね。
あとは、それをきちんと自分の言葉で話せるように、何度も繰り返し声に出して練習します。
人に聞いてもらうと、入所オーディションと同じような臨場感で練習ができるので、オススメですよ。
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一番大切なのは「熱意」
入所オーディションで、もっとも試験官が重視していることはなんだと思いますか?
どれだけカワイイ声・カッコイイ声が出るか、でしょうか?
早口言葉を、どれだけ早く正確に言えるかでしょうか?
それとも、演技の上手さでしょうか?
どれも違います。
入所オーディションでは、試験官はあなたの「声優に対する熱意」をみています。
どれだけ声優になりたいか。声優になって、なにを成し遂げたいのか。
それは言葉にはもちろん、演技にも表れます。
情熱を込めて演技しているか。どれだけキャラクターにのめりこめるか。
入所オーディション全体を通して、あなたの本気度を見極めているのです。
そのため、演技に対して全く未経験の人でも、入所オーディションに合格することは十分に可能ですよ。
そもそも、入所する前から完璧であれば、養成所に通う必要なんてありませんからね。
日ナレは、未経験から通う人が9割ほどなので、その点はあなたが初心者でも全く心配はありません。
なので、
「日ナレの入所オーディションは、未経験でも、精一杯やって熱意さえ伝われば、受かる」
と言っても、過言ではないでしょう。
入所オーディションでは「うまくやること」よりも、「自分らしく、精いっぱいやる」ことを念頭においてください。
そうすれば、きっと熱意は伝わりますよ。
もし日ナレの資料請求がまだの場合、その資料に「入所オーディションの申込書」も入っているので、早めに資料請求しておくのがオススメです↓↓
「わわわ、私が声優になななりたいと思ったりりり理由は、……」
お、練習してるね。
はい。でも、まだうまく自己PRできなくて。
間違えても、噛んじゃっても大丈夫だよ。入所オーディションでは「自分の伝えたい事」や、「熱意」をちゃんと伝えられる、っていうのが大事だからね。
「オレの長所は、足が速くて魚が好きな事です!お魚くわえてても、サザエさんから絶対に逃げ切ってみせます!」
センセー、こんな感じの熱意の表し方でいいのかな?
うーん、にゃんたろうの場合は、熱意の方向性がちょっと食欲とか食い意地とかの方向にずれてるかもしれないね。