いろんな声優さんが声優養成所を経てプロになってるけど、レッスンってどんな事してるんだろうね?
うーん、声優のレッスンだから、滑舌練習や、アフレコかな?どうなんだ?センセー。
もちろん滑舌練習やアフレコもあるよ。でも、声優養成所のレッスンはそれだけじゃないんだよ。
へー、他にはどんな事をするんですか?
おれは必死に猛練習して「お手」を習得したし、並大抵のレッスンはきっと余裕だぞ。
日本語そんなに喋れるのに、「お手」は猛練習が必要だったんだね。
声優は「役者」だからね。養成所では、声だけではなく、演技全般について学ぶんだよ。
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声優は「役者」!その為のレッスンは?
まず大事な事は、声がメインとはいえども、声優は、女優や俳優と同じ「役者」なんですね。
なので、ただ滑舌や発声や声質が良かったりするだけでなく、「演技力」というのは、声優にとってネックでめちゃくちゃ大事になってきます。
ここがしっかりできてないと、やはり声優になるという事は難しいので、まずしっかりチェックしておく事が大事。
なので、レッスン内容も、声を出す事だけでなく、演劇に関する基礎知識から身体表現の方法まで、ありとあらゆる事を学ぶんですね。
まあこれは、通う声優養成所やコースやレベルによって、レッスン内容は多少は異なります。
しかし、本質的な事はどこでも同じなので、私も通っていた、日本ナレーション演技研究所(日ナレ)という養成所の内容をもとに、
「声優のレッスンって、どんなレッスンがあるのか?」
という内容を、一緒に見ていきましょう。
ちなみに、日ナレは、当サイトでも推奨している声優養成所です。
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声だけじゃない!声優養成所のレッスン
では、ここからは、具体的な声優のレッスン内容について一緒にチェックしていきましょう。
最初にいうと、代表的なところで、下記の5種類のレッスンがありますね。
- 滑舌・発生の具体的な訓練
- 身体の使い方
- 役作りの仕方
- 台本の読み方
- ボーカル・ダンスやオーディション用のレッスンなど
では、一つずつ見ていきましょう。
滑舌・発声の具体的な訓練
声優にとって基礎中の基礎であり、欠かせないのが滑舌練習や発声練習。
主に声優養成所に入りたての初心者は、基礎コース(3段階中の一番下のレベル)で発声・滑舌を重点的にレッスンします。
発声練習
「あえいうえおあお、かけきくけこかこ……」と、ウォームアップも兼ねてクラス全員で復唱します。
ここで、自分の苦手な行や文字の並びを発見できるので、後々自宅で練習する時や、実際にセリフを言う際にも役立ちますよ。
その人に合わせた発声方法や声の飛ばし方など、講師から個別にアドバイスをもらえることも。
滑舌練習
早口言葉や外郎売をクラス全員で復唱します。
※外郎売……歌舞伎の口上。早口言葉が数多く組み込まれているため、声優の滑舌練習題材としてよく使用される。
最初はなかなかうまく言えず苦戦するかもしれませんが、レッスンを重ねていくうちに上達していきますよ。
身体の使い方
この「身体の使い方」も、主に基礎コースで学びます。
これは一見、声優とそんなに関係あるの?って感じの内容に見えますよね。
でもこれは、例えば、「声」を出すために使うのって、声帯だけではないんですね。
調音するための唇や舌、上半身の筋肉、そして発声に不可欠な「息」を調節するための腹筋など、ありとあらゆる身体のパートを使います。
なので、声をコントロールできるようになるためには、自分の身体の使い方をしっかり理解する必要があるんです。
「プロの声優 = 身体を正しく使える人」
といっても過言ではないですからね。
それだけ、自分の身体の理解・使い方は声優にとって大切な要素!
レッスンでは実際に身体を動かしながら学んだり、時には座学で学んだりしますよ。
- 「腹式呼吸とは何か」
- 「胸式呼吸との違い」
- 「身体から余分な力を抜く方法」
- 「日本語の子音はどのような口の動かし方で発声されるのか」
- 「舌の位置はどこにあるのが正しいのか」
など。
声優になるために必要な、細かいロジックまで学んでいきますよ。
役作りの仕方
キャラクターのしゃべり方だけでなく、その心情や動き、置かれている状況など、声だけで全てを表現しなければならないのが声優。
これらを表現するためには、役作り(役の掘り下げともいいます)の方法を学ぶことが、必要不可欠です。
「これは悲しいセリフだから、悲しいカンジで読んでみよう」というだけだと、うわべだけの演技になってしまい、聴いている人には伝わりません。
人に伝わる演技をするためには、以下の様な意識が必要です。
- 「今そのキャラクターはどんな気持ちなのか」
- 「そのキャラクターはどんな性格なのか」
- 「話し相手とはどんな関係なのか」
こんな感じで、しっかりと演技プランを立て、そのプランに沿った声の出し方や感情表現をする必要があります。
「役作り」は特に自分ひとりでは習得が難しい項目なので、演技プランと表現方法がズレていないか、講師に確認してもらいましょう。
また、声優養成所のクラスには大体1クラス約30人の生徒がいるため、ひとつのセリフでもクラス全員がそれぞれ演じると30通りの表現ができますよね。
他の人が演じている間は休憩するのではなく、注意深く見ていてください。
「こんな演じ方があるんだ」「このセリフの言い方おもしろいなあ」など、自分の役作りの参考になる発見があります。
この他にも、養成所のレッスンでは、ペアでエチュード(短い即興劇)をしたり、グループに分かれて戯曲の一部を抜粋して演じたりします。
これらを通して、「役と同じ心情になるには?」「その心情や動きを声で表現するには?」と、キャラクターを演じる上で大切なことを学べますよ。
台本の読み方
本科(3段階の真ん中のレベル)以上になると、さらに台本の読み方というのも習います。
「台本の読み方?ただ書いてある文字をそのまま読めばいいんじゃないの?」と思っていては、大間違い。
台本には「誰が何をして、何をしゃべった」という必要最低限の情報しか書いてありません。
そこに肉付けするのも、声優の仕事です。
例えば『桃太郎』について、「この作品を通してのテーマは?伝えたいことは?」ということを考えます。
同じ『桃太郎』でも、テーマが「仲間との絆」と「人間から虐げられた鬼たちの下克上」では、キャラクターの演じ方も180度変わってきますよね。
また、演じる上で「作品のターゲット層」も大事な要素となります。
先程の『桃太郎』でいうと、幼稚園児をターゲットにした朗読と若い女性向けのドラマCDでは、演技で重きを置くポイントが変わってくるとは思いませんか?
幼稚園児向けであればわかり易さ、若い女性向けであれば男性キャラクターのカッコ良さがポイントとなります。
このように、「台本の読み方」では先述の「役の掘り下げ」よりも広い視点から作品づくりを学びます。
そして……。
いよいよ養成所のレッスンも後半!となると、いままでレッスンで学んだことの集大成として、約3か月をかけてクラス全体でひとつの演目に取り組みます。
本科より上の研修科(3段階の一番上のレベル)になれば、ようやく実際の声優のようにマイク前で演技をしたり、アフレコをしたりできるようになりますよ。
ちなみに、「声優の台本の読み方」については、別記事でさらに詳しく説明しているので、気になる場合、そっちも是非チェックしてみてください↓↓
ボーカル・ダンスやオーディション用のレッスンなど
最近は声優も多様化していて、声の仕事一本!という人は珍しいです。
アイドル声優としてグループを組んで歌って踊る人もいれば、歌手のようにライブ活動を行う声優もいますからね。
そのため、上記の他にも、歌のレッスンやダンスのレッスンをするところもあります(その声優養成所や選択したコースにもよります)。
声優養成所にダンスレッスンやボーカルレッスンが組み込まれていない場合、外部のボイストレーニングに通ったり、大学のダンスサークルに入る人なども結構多いですね。
また、声優が仕事をする上で避けて通れないのが「オーディション」。
事務所に所属するため、アニメの役をもらうため、何をするにせよとにかくオーディションがつきものです。
そのため養成所のレッスンでは、オーディションの受け方や、自己アピールの仕方、なかには歩き方まで指導してくれる講師もいますよ。
ちなみに、声優オーディションの対策・注意点などに関しては、別記事で詳しく説明しているので、そちらも併せてどうぞ↓↓
ひゃ~!こんなに色々な練習をするのか!
でも言われてみれば確かに、「ただ悲しそうにセリフを読む」、「ただハッキリセリフを言う」だけだったら、声優じゃなくてもできるもんね。
まさか、声優になるために腹筋をしたり、エチュードも練習するとは……
声優は役者って、本当だね。声だけじゃなくて、演技の知識や作品・役への向き合い方も大切なんだ。
その通り。そしてそれらを独学で学ぶのは難しいよね。どうしても知識が偏って、演技もワンパターンになってしまうからね。
だからプロの講師からレッスンを受けたり、仲間同士で刺激しあったりすることが必要なんですね。
なるほどー。でもセンセー、「声優養成所に行くのが大切」なのはわかったけど、どこを選んだらいいんだ?
そうだね。じゃあ、声優養成所のおすすめも、紹介していこうか。
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声優養成所でおすすめなのは?
ここまでの内容で、
「声優養成所で教えられるレッスンは、かなり大切な内容」
という事はわかったかと思います。
そして、あなたがまだ声優養成所に通っていない場合、
声優になるには、まずこの「養成所に通う」のが一番の道、というか必要
になります。
で、そうすると、
「どこの声優養成所が良いのか?」
という事で迷うと思いますが、
実際に私も通っていた、
「日本ナレーション演技研究所(日ナレ)」
が、特におすすめです。
理由としては、上記で説明してきた様な、内容が充実したレッスンが受けれられる、というのはまず第一の理由ですね。
前の章で紹介してきたレッスン内容も、私が通っていた日ナレでのレッスン内容を書いたものです。
さらに他にも、以下の様なメリットがあるのもおすすめする理由です↓↓
- レベル別のクラス授業なので、初心者にもわかりやすく、安心してレッスンを受けられる。
- 6社の大手声優事務所が運営する養成所なので、卒業後にそれら声優事務所に所属できるチャンスなど、声優になれるチャンスが多い。
- 卒業生に、活躍中の有名声優さんも多く、しっかり実力がつく。
- 全国に展開しているので、家の近くで週1回から通える。
- 学費が他の養成所と比べて安いので、金銭面の負担も少ない。
こうした事が、おすすめな理由ですね。
ちなみに、日ナレの卒業生で活躍している有名声優さんは、以下の様な人達です↓↓
- 植田佳奈さん
- 梶裕貴さん
- 内田真礼さん
- 内田雄馬さん
- 小澤亜季さん
- 大西沙織さん
と、こんな感じで、通うメリットも多く、卒業生としてたくさんの有名声優がいる日ナレは、声優になりたい場合、おすすめな養成所です。
ただ、一つポイントを挙げると、日ナレや他の養成所も含めですが、
「気になった声優養成所は、無料の資料請求をした方が絶対に良い」
っていう事ですね。
その理由は、
「ホームページには書かれてない情報が、書いてあるから」
なんです。
というのも、日ナレの資料には、以下の様な内容も、記載されているんですね。
- 有名声優になった卒業生からの、声優を目指す為のアドバイス・インタビュー
- レッスン内容や養成所への、Q&A
- 講師の詳細な経歴
これらは、「ホームページには書いてない事」なので、この情報は、無料の資料請求でぜひゲットしておきたいところ。
それに、資料を見ると、養成所の雰囲気などもわかるので、
「自分に合うかどうか?」
という事も、しっかり確認できますからね。
そういった事を見ておく為にも、日ナレが気になった場合、30秒くらいで終わる内容なので「無料の資料請求」をして、チェックしてみましょう↓↓
レッスンの復習や日々の個人練習も超大切
最後に、現在声優を志望している人は全国に約30万人いるといわれています。
その中で、声優のプロとして第一線で活躍しているのは約300人。
みんな同じように声優養成所でレッスンに通っているのに、声優になれる人となれない人で違いが出るのはなぜでしょうか?
ズバリ、それはレッスンの受け方です。
実際に、養成所に通ってレッスンを受けていることに満足してしまっている人が多いのが現状。
でも、それではもったいない!
せっかくプロの講師がいて、刺激しあえる仲間がいる環境です。
レッスン中は積極的に参加して、分からないことは分からないままにせず講師の人に質問しましょう。
また、「レッスンを受けたら受けっぱなし」「家では一切テキストを開かない」という人が多いのも事実です。
レッスンは週1回のコースであれば、毎回約3時間。
この3時間も大切ですが、実はあとの6日と21時間をどう過ごすかが、声優への道のカギとなります。
レッスンで指摘を受けたところは自宅できちんと確認して、できるようになるまで個人練習をしましょう。
特に滑舌や発声は一朝一夕で改善されるものではないため、自宅で毎日コツコツと練習することが大切です。
声優養成所でのレッスンは、自分に足りないものを気づかせてくれる場です。
そして、ただ通っているだけより、色々意識しながら練習していく事が大事で、それによって上達が早くなります。
しかしいずれにせよ、レッスンから学べるものというのは本当に多いです。
なので、声優になりたい!という場合、まずは声優養成所に通い、プロの講師からレッスンを受けることをまずオススメします。
なお、「声優養成所なら日ナレが特におすすめ」という事は前述しました。
しかし、「より詳しく、各声優養成所の特徴などを知りたい」という場合、別記事で、ランキング形式で声優養成所をまとめてあるので、そっちもチェックしてみてください↓↓
レッスンを受けて、家で復習して、次のレッスンに備える。この繰り返しが、声優への第一歩なんだね!
うお~!なんだか燃えてきた!よし、さっそく今から腹筋100回だ!そしてその後は滑舌練習、次は二人でエチュード、そしたらカラオケでボイストレーニングだ!
おー!!
2人とも、そんな無理に一気に詰め込んで、パンクしない様にね。