「私、佐々木先輩のことが……ずっと好きでした!」
お!告白の練習か!?
声優の自主練習だよ。声優になりたいなら、やっぱりアフレコ練習は必須だよね。
うーん、サ行がうまく言えていないね。それに、先輩のことがどれだけ好きなのか、ちょっと伝わってこないかな。
あ、先生!サ行ってどうやったら言えるようになるんですか?それに、伝わってこないっていうのは?
サ行は舌の動きが甘いね。あと、先輩はどんな人で、主人公はどうしてその先輩が好きなのか、ちゃんとイメージできてるかな?
舌の動きが甘いかー。あと、「イメージ」ってどういう事ですか?
声優になるためには、ありとあらゆる知識やスキルが必要になってくるんだ。あおいちゃんの様に演技初心者なら特に、日ナレ等でイチから学ぶのがいいかもしれないね。
じゃあ今回は、日ナレのレッスンに関して説明していこうか。
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日ナレのレッスンはマイク前だけじゃない
「日ナレのレッスン」と聞いて、どのようなものをイメージするでしょうか?
よくポスターや広告で見かけるような、「マイクの前で台本片手にセリフをアフレコしている」イメージでしょうか。
実は、あれはほんの一部にすぎないんですね。
もちろんマイク前でのレッスンもありますが、声優になるために身につけておかなくてはいけないスキルや知識は、マイク前だけでは得られないのです。
日ナレのレッスンは、そんな声優に必要なスキルや知識を総合的に、幅広く学ぶことができます。
そのため、日ナレは「演技の経験がない」「声優になりたいけど、何から初めていいのかわからない」という、初心者に特にオススメですよ。
日ナレ生の9割は、未経験スタートです。
その中から、アニメにゲームに吹き替えにと現在大活躍している声優を輩出しています。
イチから声優になる力をつけることができるのが、日ナレのレッスンなのです。
なお、レッスンに限らず、
「日ナレに関して、他にも色んな情報が知りたい!」
という場合、以下の別記事も参考にチェックしてみてください。
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初心者から声優を目指す!日ナレのレッスン
日ナレのレッスンは1コマ3時間。
これを週1回(週1コースの場合)、1年間同じ講師のもとで学びます。
1回のレッスンで完結する内容のものもあれば、1ヵ月、3ヵ月と長期にわたって取り組むものもあります。
難易度も簡単なものから、ある程度知識や経験が必要なものまでさまざまです。
しかし、どんなレッスンでも、講師が助けてくれたり、的確なアドバイスをくれたりするので心配はいりません。
日ナレのレッスンを通して、声優として必要なもの着実に身に着けていきます。
座学
声優になるためには、まず知識が必要です。
- 「鼻濁音ってなに?どういうときに使うの?」
- 「腹式呼吸って普通の呼吸となにが違うの?」
- 「役の掘り下げって、どうやってやるの?」
など、声優として仕事をする上で、必ず知っておかなくてはいけない知識を学びます。
もちろんただメモを取るだけでは学んだことになりません。座学で学んだあとには実際に身体を使って実践したり、ワークを通して知識を深めたりします。
レッスンの中で分からないことや疑問に思ったことがあれば、そのままにせずすぐに講師に質問しましょう。
「来週訊けたら訊こう」と思っていると、来週になる頃には忘れてしまいます。
レッスンは、週に1回です。
貴重な学びの機会を逃さないようにしましょう。
柔軟
身体の柔軟性というのは、声を出す時にとても重要になってきます。
というのも、声を出すときに使う声帯は、筋肉でできているんですね。
そして、実は全身の筋肉は繋がっているのです。
そのため、いくら声帯をほぐしても、周りの筋肉が凝っていてはいい声は出ません。
レッスンでは、首回りだけでなく肩周り、背中周りそして腰や脚といったような下半身の筋肉も含め、ゆっくり順番にほぐしていきます。
柔軟は声優になってからも自分で毎日続けることになるので、日ナレのレッスンでは一つひとつ丁ねいに指導してくれます。
正しい柔軟は、いい声・いい演技をするために必要不可欠ですよ。
発声・発音
日ナレは声優の養成所なので、当然、発声と発音は重点的にレッスンします。
日ナレに通い始めて最初のレッスンは、ほとんどこの発声と発音に費やされますね。
発声では「あー」とまず声を出すところから始まり、次第に大きな声を出す方法や、音の響きを増やす方法、抑揚のつけ方まで、しっかりと身につくようレッスンします。
発音のレッスンでは、ア行からワ行まで一行一行、自分の発音のクセやニガテを探し、どの音でも正確に正しく発音できるようにトレーニングをします。
基礎科のうちは、ウォーミングアップも兼ねて毎回レッスンの初めにこの発声・発音のトレーニングを行いますね。
クセを矯正して、正しい発音や発声を身につけることは、プロの声優でも苦労したという人が多いです。
地道なトレーニングですが、基礎ができてこそプロの声優。根気よく声を磨いていきましょう。
エチュード
エチュードとは、短い即興劇のことです。
即興、つまりその場で作り上げるため、台本はありません。
シチュエーションや人物同士の関係性だけ指定されているので、その設定に沿って演じます。
「声優のレッスンと即興劇ってなにか関係があるの?アドリブ力を鍛えるレッスン?」と思う人もいるのではないでしょうか。
確かにエチュードではアドリブ力も鍛えられますが、一番の目的はそこではありません。
即興で芝居を作り上げるためには、相手のことをよく見て、よく聞き、コミュニケーションをとる必要があります。
今、相手はなにを考えているのか、物語をどんな展開に持っていきたいのか、相手にどう動いてほしいのか。
それらを芝居を通して伝え合わなくてはいけないのです。
芝居を通したコミュニケーションは、声優にとって必要なスキルです。
「芝居を通じて何を伝えるのか、伝えたいのか」を台本に頼っていては、個性も面白みもなく、プロの声優とは言えません。
日ナレのエチュードのレッスンでは、「何を伝えるか、どう伝えるか」を自ら考える力を養います。
即興なので、うまくできないことや失敗する事も、やっぱりあります。
大切なのは、失敗を恐れないこと。
日常で、エチュードができる機会はそうそうありません。
「失敗したらイヤだなあ」とレッスンに消極的になってしまう人もいますが、それはとてももったいないですよ。
「みんなの前でやりたい人!」と訊かれたら、「はい!」と手を上げて、積極的に取り組みましょう。
一人芝居・二人芝居
日ナレに通い始めて、最初は「声優のレッスンなのに、こんなに芝居のレッスンが多いなんて!」と驚く人もいるかもしれません。
それもそのはず、日ナレのレッスンでは、1回3時間のレッスンのうち2時間以上は身体を使った芝居に費やします。
それほど、実際に自分の身体を使って演じることが、声優にとって大切なのです。
声優は、当たり前ですが、すべてを声だけで表現しなくてはいけません。
そのすべてというのは、キャラクターの感情だけでなく、置かれている状態や動きも含まれます。
例えば、キャラクターが砂漠を歩いているとします。
その時の「苦しい」という感情はもちろんですが、それに加えて「ものすごく暑い」という状態と、「砂に足を取られながら歩いている」という動きも、声だけで表現する必要があります。
では、どうしたら声だけで伝えられるようになるのでしょうか。
それは、「実際に灼熱の砂漠を歩いてみる」!
……と言いたいところですが、残念ながらそれは不可能に近いですよね。
そのため、実際に自分の身体を使って演じてみるのです。
- 苦しいとき、自分はどんな声を出しているのか。細々と途切れそうな声、それとも低く呻くような声なのか?
- ものすごく暑い状態だと、どんな息づかいになるのか。呼吸は荒くなるのか、それとも静かでゆっくりになるのか?
- 砂に足を取られながら歩くと、会話はどんなテンポになるのか。一定の速さで進むのか、それとも途切れ途切れになるのか?
……頭の中で想像しているだけでは、わからないことですよね。
声というのは、人の身体の動きや感情と強く結びついています。
そのため、一度実際に身体を使って演じると、芝居をしている中で
「なるほど、こういう感情の時はこういう動きをするから、こういう声になるんだ!」
という発見があります。
日ナレのレッスンでは、実際に身体を使う芝居を通して体感し、増やしていくことで、声による演技力を高めていきます。
基礎科の初めのうちは、「うーん、いい天気!こんな日は、海にでも行きたいなあ」というような、簡単なセリフから始めるので、演技初心者でも大丈夫です。
また、他のクラスメイトが演じているのを見るのもとても勉強になります。
演技初心者は、まずは楽しみながら演技力を高めていきましょう。
朗読
日ナレのレッスンで、朗読をすることがあります。
朗読に使うテキストは、主に詩です。
もしかすると、マイク前のアフレコ以外では、いちばん実際の声優の仕事に近いレッスンかもしれません。
詩の中に書いてある文字から、その人物の感情やシチュエーションを想像して丁寧に読みます。
声だけで表現するので、その人のレベルや課題が顕著に表れるレッスンだと言えるでしょう。
講師はここから、滑舌や発声などの基礎から、表現力まで、総合的に見てアドバイスをします。
舞台芝居
年度末のおよそ3ヶ月をかけて、クラス全員で一つの演目を完成させます。
演目といっても、1時間や2時間あるようなものではなく、15分程度の短いものです。
3ヵ月もの長い期間をかけてひとつのものを作り上げる機会は中々ないため、生徒はこれまで以上に気合を入れて真剣に取り組みます。
講師からアドバイスをされることはありますが、配役から役作り、照明や演出など、すべて日ナレ生主体で進めていきます。
そのため、演じることの楽しさ、難しさ、奥深さ、そして、みんなでひとつのものを作り上げたときの達成感もひとしお。
キャラクター作りやセリフ回しなど、これまで習ったことをフル活用して、挑みましょう。
上級クラスのレッスン内容は?
最初の基礎科より上級クラスの、本科や研修科に進むと、より本格的に芝居について学びます。
本科ではさらに舞台形式のレッスンが増え、表面上では終わらない、深く細かいところまで想像力や役作りを磨いていきます。
また、基礎ができている前提でレッスンが進んでいくので、基礎科のようにストレッチや柔軟に時間をかけることはありません。
その分、より生徒一人ひとりの長所・短所まで踏み込んだ指導をしてもらえます。
研修科まで進むと、いよいよ実際のマイクを使ったレッスンが始まります。
アフレコをしたり、ラジオドラマを制作したり……。
プロの声優の仕事とほぼ同じ内容のレッスンを通して、ここでは声優としてのスキルを総合的に磨いていきます。
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「学ぶ準備」をしておこう
日ナレには、毎年声優志望の生徒が何百人も入学してきます。
しかし、同じレッスンを受けていても伸び率は人それぞれです。
ものすごく演技力がアップする生徒もいれば、残念ながら入学時とそんなに変わらない人もいます。
この違いは、どうして起きるのでしょうか。
それは、学ぶ準備ができているかどうかです。
なんとなく通って、なんとなくレッスンを受けていて上達するほど、演技は甘くありません。
- 自分の今の課題はなんなのか。
- どうしたら克服できるのか。
- 講師は何を求めているのか。
- 先輩の声優はどんなことに苦労して、どうやって克服したのか。
常に自分の頭で考えている必要があります。
また、声優になるために、日ナレのレッスンはとても有意義ですが、レッスンだけ受けていればいいわけではありません。
レッスン外の時間で自主練習したり、本を読んだりワークショップに参加したり、自ら声優になるための勉強をし続ける必要があります。
レッスンで学んだことをきちんと活かして成長していけるかどうかが、プロの声優になるためのカギとなっていくのです。
まずは、資料請求をして自分に合うかチェックする事が大事
ちなみに、まだ日ナレに入所する前で、入所を検討している、という場合は、
どんな養成所かを知っておく為にも、まずは日ナレに資料請求をしておきしょう。
特に、日ナレの資料には、
卒業生の有名声優さんからの、声優を目指す上でのアドバイスやインタビューなど、ホームページにはない、声優を目指す上で、とても役立つ事も書いてあるんですね。
ちなみに、卒業生で、活躍している有名声優さんは、以下の様な人達です↓↓
- 植田佳奈さん
- 梶裕貴さん
- 内田真礼さん
- 内田雄馬さん
- 小澤亜季さん
- 大西沙織さん
なので、資料請求をしてみて、自分に合うかも含め、しっかり確認しておくのは、いずれにせよ大事ですね。
資料請求は完全無料で、日ナレのサイトから30秒くらいで終わるので、まだの人は、面接・入所オーディション申込書をゲットする為にも、資料請求しておきましょう↓↓
日ナレのレッスンって、こんなにたくさんの内容をするんだな。
私でもできるかなあ。
大丈夫。日ナレはほとんどが未経験スタートだから、初めは発声や滑舌など、できそうなことから始めて徐々にレベルアップできる様なカリキュラムになっているんだ。
そうか。それなら安心だな!
それに、不安もあるかもしれないけれど、日ナレのレッスンは、「楽しい」って言う人が多いよ。新しいことを学んで、できることが増えてくると、やっぱり嬉しいよね。
そうなんですね!楽しんでレベルアップできるなら、それが一番ですね。
じゃあ、猫のおれも安心して通えるって事だよな、よかったよかった!
そ、そうだね、にゃんたろうの場合も、目標に向けて頑張るのは一番良い事だと思うよ。