声優になりたーい!
なりたーい!
って思ったけど、声優になるには、どうすればいいんだろうね?
ネットで調べたらいっぱい情報が出てくるけど、実際どうなんだ?
でもよく考えたら、センセーに聞けば一発でわかるんじゃないか?
あ、そうか、声の仕事のことは、プロの先生に聞け!だね。
よっしゃ!じゃ、早速聞きに行こう!
おや、二人とも、どうしたんだい?
先生!声優になるにはどうしたらいいか、教えてください!
猫でもなれる!声優の目指し方!って感じで、頼むぜセンセー!
声優のなり方、か。
わかったよ、じゃあその辺を説明していこうか。
アニメやゲームが好きな人は、誰でも一度は
「自分も声優になりたい!声優になるにはどうすればいい?」
って、考えますよね。
でも、声優になるにはどうしたらいいのか?
専門学校に通えば、誰でもなれるのか?
特別なオーディションに合格しないと、絶対になれないのか?
って感じで、疑問も多いのではないでしょうか。
この記事では、そうした疑問に
わかりやすく答えていきますね。
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そもそも、声優になるってどういうこと?
では、はじめに、
「声優になる、ということはどういうことなのか?」
ということを、一緒に考えていきましょう。
まず、声優になるには、
弁護士や税理士などのように
特別な資格が、必要なわけではありません。
そのため、声優になるには、
「私は、今日から声優です!」
って、宣言してしまえば、声優になったと言えてしまいます。
でも、あなたが考える「声優になる」とは、
おそらく意味が違いますよね。
普通に考えると、「声優になる」というのは↓↓
- 声優事務所に所属する
- アニメにレギュラー出演する
- 声の仕事で、生活できるだけのお金を稼ぐ
というものが、ほとんどではないでしょうか。
で、この中では
「声優事務所に所属する」
ことが、「声優になった」と
胸を張って誰かに言うための、最初の目標になるでしょう。
あるいは、タクシーの運転手さんに
職業を聞かれて、「声優です」って答えたら
スーパーの西友の店員さんだと勘違いされて
「あー、私もね、よく利用しますよ、西友」
「?????」
っていう、ズレた会話をすることも、目標になりうるかもしれませんね。
実際、声優という仕事よりも
スーパーの西友の方が、老若男女に思い浮かびやすいので
そこそこの確率で、こういった会話は起こります(笑)
まあ、事務所に所属せずに
フリーランスの声優として活躍している人もいますし
劇団に所属して
テレビアニメに出演している人も、たくさんいます。
劇団というのは、
有名なものだと「劇団四季」や「宝塚歌劇団」などですね。
実際に、これらの劇団出身の方が
声優を務めているアニメも、結構あります。
でも、
「フリーランスで声優やってます」や、
「劇団で声優やってます」よりも
「◯◯声優事務所に所属してます」の方が
誰かに説明しやすいし、何より一番わかりやすいでしょう。
なので、この記事では
「声優になる」=「声優事務所に所属する」
として、扱うことにします。
次の項目では
声優事務所に所属するための方法を、説明していきますね。
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声優になるには、どうしたらいいの?
声優になるには、つまり、
声優事務所には、どうやったら所属できるのか、ですが
これには、様々なルートがあって
↓↓に、具体的に書いてみると
- 声優事務所に併設されている、養成所に通って、所属オーディションに合格し、声優事務所に所属する
- 声優事務所が主催する、特別なオーディションに合格する
- フリーランスで声の仕事をしていて、声優事務所からスカウトされる
といった感じですね。
では、一つずつ説明していきましょう。
声優養成所に通った後、声優事務所に所属し、声優になるパターン
基本的に、ほとんどの声優事務所には
声優養成所という学校が併設されています。
声優養成所というのは、
次のスターになる声優を育てる学校のことですね。
その声優「養成所」のシステムによって変わりますが
基本は、
「声優養成所」に入所後、1〜3年通ったのち
「声優事務所」に所属する、つまり声優になるための、
オーディションを受けることになります。
そのオーディションで合格すると、
声優事務所に所属する、という感じです。
まあ、ある程度の規模の事務所になると
「所属預かり」「ジュニア所属」「準所属」「正所属」
といった感じで、
所属の形式に、ランク付けしているところもあります。
いずれにせよ、声優事務所に所属することで
声優としての人生が、スタートするわけですね。
なので、まずは、
声優養成所という学校に入所する、というのが
やはり一番ポピュラーというか、
声優になるには、まず順当な方法と言えます。
ちなみに、
「声優養成所って言っても、一体どこがいいの??」
という場合は、
「声優養成所のおすすめランキング」
として、まとめた記事があるので、そっちも是非チェックしてみてください。
特別なオーディションに合格して、声優になるパターン
これは、声優事務所が
新しい才能を発掘するために、年1〜2回程度
あちこちで行われているオーディションです。
合格すると、すぐに事務所に所属できたり
特待生として、特別な待遇で声優養成所に通えたりします。
先ほど紹介した、
声優養成所の入所試験よりも、狭き門ではありますが
声優として、事務所に所属できる可能性はこちらの方が高いですね。
というのも、特別な待遇というのは↓↓
- 声優養成所の費用の一部or全額免除
- 特別なレッスンの参加資格
- 実際のアフレコ現場の見学
- 所属声優と同様に、仕事やオーディションの話が来る
などが、主になります。
ちなみに、「アフレコ」というのは
アニメなどの映像が先に出来ていて、
後から、それを見ながら声をレコーディングしていく作業です。
話を戻すと、上記の表の様な事があるので、
一般の入所試験を受けた人よりも
金銭的にも、経験的にも、あらゆる面でメリットが大きいです。
なので、
「大好きな◯◯さんが所属している、この声優事務所に入りたい!」
といった、どうしても入りたい事務所があるというわけでなければ
こういった、特別なオーディションを
受け続けるというのも、良い方法ではないでしょうか。
ネットで検索する場合は
「声優 特待生オーディション」などで、
検索すると、ヒットしやすいです。
しかし、前述した様に
これはかなり狭き門にはなってくる事もあり、
声優になるには、しっかり養成所で声優の技術をまず学ぶ、
という事は、プロになってからかなり大事になってきます。
なので、やはり、
まずは養成所で学んでから、声優になる、という方が順当ではありますね。
スカウトされて声優事務所に所属し、声優になるパターン
これは、すでに実績があって
「なんらかの事情により、
事務所所属でなく、フリーランスになってしまった声優」
というのが、対象です。
そういった声優が、
スカウトされて、別の事務所に所属する、という事ですね。
そのため、原宿の竹下通りを歩いていたら、突然
「君、良い声してるね!声優やってみない?」
とスカウトされる、という意味ではありません。
原宿で、こういう風に声をかけてくる人についていくと
値段が異様に高い上に、センスがおかしい服屋に
案内されたりするので、ついていかないようにしましょう。
で、なんらかの事情というのは
ほとんどの場合が、声優事務所の倒産・解散ですね。
まだ声優になっていない人には、あまり縁のない話ではありますが
声優事務所も会社である以上、倒産や解散の可能性がある
ということは、覚えておいた方が良いですね。
……とりあえず、こんな感じだけど、どうかな?
私たちが声優になるには、声優養成所に通うか、特別なオーディションに合格して、声優事務所に所属すれば声優になれるんですね。
まあ、そうだけども、実際は結構大変なんだよ。
声優になるには、最初に養成所に大体1年くらい通う必要があるし、その後、オーディションに合格しても所属できなかった、なんてこともあるからね。
ササッと通って、パパッと合格!みたいなことはないのか。
知っている限りでは、そんな簡単にはいかない事が多いね。
やっぱり、漫画やアニメのストーリーみたく簡単にはいかないか。
お魚くわえて、アフロみたいな主婦に追い掛け回されるストーリーなら、にゃんたろうはすぐ実現しそうだけどね。
ところで、先生。声優になれる人って、割合は一体どれくらいいるんですか?
声優になれる人の割合か、じゃあ、その辺も説明していこうか。
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どれだけの人が、声優になれるの?
ここまでの話で、声優養成所に通うのが
声優になるには、
一般的な方法だということは、わかってもらえたと思います。
では、
どれくらいの人数が、声優として事務所に所属できるのか
ということを、説明していきますね。
声優になれるのは、やっぱり一握りの人だけ?
まず、声優として事務所に所属できる人は
やっぱり少ないです。
というのも、声優養成所に100人の生徒がいたら、
その中で、事務所に所属できるのは
準所属やジュニア所属といった、その事務所の一番下の待遇でも
だいたい、多くて5人くらい
です。
5%程度ですから、数字だけで見ると、
声優になるには、かなり厳しい世界ですね。
ただ、私が見てきた声優養成所の生徒は、だいたい4割くらい、
他にやりたいことを見つけて、授業にあまり参加しなくなった人
途中で諦めてしまって、惰性で通っている人
頑張っているのに、なぜか全然成長しない人
などでした。
中には、「ナンパするのが楽だから」という理由で
彼女を作るためだけに通っていた、
すごい人?もいました。
そのため、声優になる為に、
実際に所属オーディションを受けるのは、60人程度まで減ります。
そうなると、
合格率は、12%くらいということになりますね。
まあ、それでも厳しい世界であることには変わりませんが
12%だと、10人に1人以上は合格、くらいの感覚なので
個人的には、まだ、結構希望は持てる数字かと思います。
声優事務所に所属するのに必要な事は?
では、声優になるには、
つまり、その声優事務所に所属できる5%、(実質は12%くらい)
の人になるには、どうしたらいいのでしょうか。
はっきり言ってしまうと
「運」
なのですが、運には
「純粋な運」と「自分で呼び込んだ運」
の二つがあります。
まず、純粋な運の方は
「声優事務所がほしい人材」
と自分がマッチしているか、ということです。
女性を、できるだけ多く所属させたい事務所が
男性を何人も合格させる可能性は、限りなく低いというわけです。
ただ、この辺りの事情は常に変わるため、
これを、自分でなんとかすることはできません。
なので、純粋な運なのです。
大事なのは、もう一つの「自分で呼び込んだ運」の方。
合否を審査するのは、ほとんどが声優養成所の講師陣です。
そのため、
あなたの普段の授業態度も、どれだけ成長したかも
しっかり把握しています。
なので、声優事務所に所属するためのオーディションは
声優養成所に通い始めた瞬間から
オーディション当日までに、どれだけ頑張ったか
が、声優になるには、重要になってきます。
ここで、あなたと誰かが合格ラインギリギリだった場合に
講師陣があなたを推してくれて、合格になったり
「今年は、一人くらい多く所属させてみようか」
と、事務所が方針転換したりするといったことがあります。
もちろん、声優になるには、
オーディションに合格できるだけの
実力を備えていることが前提ですが、
ただ、合格した人たちの顔を見ると、
「確かに、あいつ頑張ってたもんな」
と、納得できることがほとんどです。
なので、地味で退屈ではありますが
ひとつひとつ真剣に取り組んで、
少しずつ力をつけていくのが、
声優になるには、一番の近道だったりします。
養成所の生徒に、
こういったやり取りを知る機会は、基本的にはありませんが
流れ作業や、機械的な方法で選別して
合否を判断しているわけではないことは、知っておいてください。
えー!合格の割合、12%くらいしかないの?
多くても、12%くらいだよ。
所属させられる人数には限りがあるし、声優事務所の状況によっては生徒200人が所属オーディションを受験して、1人しか合格しないなんてこともあるからね。
うわー!!思ってたよりも大変だー!
でも、私も声優になりたいし……
俺もなりたい……でも、うまくいかなかったら……
うーん、でもやっぱり声優には憧れるなぁ……
挑戦しないで後悔するのも嫌だしな……うーん……
(声の世界を目指すか、それともあきらめて別の道を選ぶか。昔の自分を思い出すなぁ……)
声優になりたいけど、挑戦した方がいい?
タイトルの回答を、いきなり書いてしまいますが
「声優になりたいなら、挑戦した方がいい」
と思います。
よく「声優の世界は厳しい世界だ」などと言うのですが
結局、どこの世界もそれなりに厳しいので、
声優の世界だけが、特別厳しいわけではありません。
ですから、ちょっとでも興味があるようなら
挑戦してみてもいいんじゃないか、と私は思います。
それと、声優を目指すのに
「子供達に夢を与える、素晴らしい仕事だと思って
声優になりたいって、ずっと思っていました!」
みたいな、教科書に書かれていそうな
キラキラした理由を持つ必要は、全くありません。
むしろ、私の周りにいる
声優をはじめとした、声の業界で生き残っている人は
「モテたい」「お金稼ぎたい」「楽そうだったから」
「必殺技とか叫ぶのカッコイイ」「憧れの◯◯さんと共演したい」
といった感じで、自分の欲望に正直な人が多いです。
ただ、キラキラした理由の人も、興味本位で目指した人も
本気で努力していました。
声優になるには、本気で頑張っても、
望んだ結果にならないこともあるでしょうが、
自分の人生なのですから、
やりたいことに挑戦した方が良いと、私は思いますよ。
そうだよ……うん、そうだよね、やりたいことだもんね!挑戦してみよう!
俺も!やりたいことを我慢するの嫌だからな!
そうか。声優になるには、簡単ではないけど、二人とも頑張るんだよ!
ありがとう、先生!
また、わからないことがあったら聞きに来てもいいですか?
ああ、もちろん、いつでも力になるよ!
やったー!本当かセンセー、ありがとうー!
じゃあ早速だけど、声優事務所にコネがある、猫好きの美人社長とか、紹介して!
あ、じゃあ私も、必ず声優になれる運気アップのパワースポットとか、コーチしてくれるイケメン声優さんを紹介してください!
う、うーん、高校生でそれだけのがめつさがあれば、業界でも生き残っていけるかもね……