にゃんたろうにゃんたろう

ブルル、ブルル……。

あおいあおい

あ!リップロールだ!上手だね。

にゃんたろうにゃんたろう

え?こんなの誰でもできるだろ。

あおいあおい

私は全然できないよ。ほら。ブ、ブ、ブ……。

にゃんたろうにゃんたろう

なんでできないんだよ!唇の隙間から息を吐くだけだって!ブルル……。

あおいあおい

いいもーん。リップロールができなくたって声優にはなれるもん。

ヒロ先生ヒロ先生

確かにリップロールができなくても声優にはなれるけど、リップロールはできたほうがいいね。

あおいあおい

先生!そうなんですか?

ヒロ先生ヒロ先生

うん。確かに唇を震わせるだけなんだけど、リップロールには数多くのメリットがあるからね。今回はリップロールについて見ていこうか。

スポンサードリンク



リップロールとは?

 
皆さんは「リップロール」をご存知ですか?

 
唇をブルブルと震わせて出すミツバチの羽音のような、あの音です。

 
小さい時、ブルルル、と音を出して遊んだ人も多いのではないでしょうか。

 
歌を歌う人であればボーカルスクールでリップロールをするかもしれません。

 
声優養成所のウォーミングアップでも取り入れられていますよね。

 
できる人は難なくできるリップロールですが、「練習してもなかなかできるようにならない!」という人もいます。

 
また、唇を震わせることはできても長く続かなかない、すぐ口が疲れてしまう、という人もいるのではないでしょうか。

 
そんな人でも、コツコツ練習をすればリップロールはできるようになります。

 
でも、中には「そもそもいい声を出したり芝居をしたりするためのレッスンとリップロールには、なにか関係があるのだろうか?」と思う人もいるかもしれませんね。

 
今回はそんなリップロールについて見ていきましょう。

スポンサードリンク



リップロールの効果

 
リップロールは確かに単なる唇を振動させるだけの運動ですが、そこにはさまざまなメリットがあると言われています。

口周りの筋肉の準備運動

 
声優養成所やスクールでも、レッスンの前に必ず行うリップロール。

 
声を出すのと唇を震わせることになんの関係があるの?と思う人もいるかもしれませんが、そこにはちゃんと理由があります。

 
リップロールをすることで、口周りの筋肉をほぐすことができるのです。

 
皆さんも、激しい運動をする前には、肩を回したり、アキレス腱を伸ばしたりしますよね。

 
そうして事前に筋肉をほぐすことで、筋肉を痛めないよう予防したり、本来のパフォーマンスを発揮させたりすることができます。

 
それと同じです。

 
唇を震わせることによって口周りの筋肉をほぐすリップロールは、いわば声を出すための準備運動になるのです。

 

喉を開かせる

 
リップロールは喉に力が入っていると、うまく音が出せません。

 
そのため、キレイにリップロールをするためには、喉から余分な力を抜き、リラックスした状態にする必要があるのです。

 
なぜ喉の力を抜くのでしょうか。

 
それにはいくつか理由があります。

 
まず、喉に力が入っていると声質が固くなり、キンキンした声になりがち。

 
キンキンとした声は、聴きやすく正確に言葉を伝えるのが仕事である、プロの声優には不向きな声です。

 
さらに、喉に力が入っていると、せっかくの芝居も崩れてしまうことがあります。

 
声優は「楽しい」「悲しい」などの感情によって芝居(声の大きさや抑揚など)を変えますよね。

 
これは喉で調節しているのではなく、横隔膜を支える腹筋で調整することによって息づかいが変わり、その結果として芝居に変化がでるという仕組みです。

 
しかしせっかく腹筋で息づかいを調整しても、喉が力んでいてはその芝居を壊すことになりかねません。

 
レッスンで「棒演技」「芝居がワンパターン」と言われる人は、喉が力んでいる可能性があります。

 
せっかく作った芝居を壊さないためにも、喉のリラックスは必須になってきます。

 
そんな演技の妨げとなる喉の力みを取り除いてくれるのが、リップロールなのです。

 
また、力んだ喉のまま無理やり声を出すと、喉に負担をかけてしまいます。

 
今は問題がなくても、その声の出し方を続けることで将来的に喉を傷めてしまう可能性もあるのです。

 
声優にとって、なによりも大切な喉。

 
商売道具を傷めないためにもリップロールでしっかり準備運動をしてから臨みましょう。

声が安定する

 
声優や歌手がリップロールをする理由のひとつとして、「声が安定する」というものがあります。

 
実は、キレイなリップロールにはコツがあり、そのコツを習得することで、結果的に声が安定するのです。

 
リップロールは息を吐いて唇を振動させる運動ですが、唇を振動させるためには、一定の息の量とスピードをキープしながら吐き続けなければなりません。

 
この「キープし続ける」という作業が、実は意外と大変なのです。

 
「自分の息が一定の量をキープしながら吐き続けられているか?」とチェックするためには、いくつか方法があります。

 
紙と壁を使った方法、ろうそくを使った方法などいろいろありますが、一番手軽でわかりやすいのが、リップロールだと言えるでしょう。

 
では、キレイなリップロールのコツとはなんでしょうか。

 
それは、腹筋で息の量とスピードをコントロールすることです。

 
腹筋で横隔膜を下げて肺に息を満たし、吐く息の量をコントロールすることで、キレイなリップロールができます。

 
そう、この腹筋を使って呼吸をする一連の行為が、声優の基礎の基礎ともいわれる「腹式呼吸」です。

 
声優養成所やスクールのレッスンでは耳にタコができるほど腹式呼吸は教わりますよね。

 
寝転がって息を吐いたり、腹筋をしたり……。

 
声優を目指す人は毎日腹式呼吸の訓練をしているかと思いますが、実はリップロールでも腹式呼吸の訓練になるのです。

 
腹式呼吸ができていない人がリップロールをすると、すぐに息が切れたり音量が一定にならなかったり、そもそもリップロールができない、という事が起こります。

 
「何秒リップロールを続けられるか」

 
「一定の音量・スピードでリップロールができているか」

を、腹式呼吸ができているかのひとつの基準としてみてください。

 
一定の音量・スピードで長くリップロールが続くくらい腹式呼吸ができるようになれば、声に響きが増し、震えたり途切れたりすることもなく安定感が出ます。

スポンサードリンク



リップロールのコツ

リップロールの練習

 
身体(特に肩周り)は余計な力を抜いて、リラックスさせましょう。

 
リラックスした状態のままたっぷり息を吸い、口を軽く閉じて、「フー」と息を吐いていきます。

 
この時、「プ」とハッキリ音を出す有声音ではなく、喉を振るわせない無声音で、あくまで息だけを吐きます。

 
また、ムリに口を尖らせる、「フー!」と力強く吐き出す等の行為は口周りに余分な力が入ってしまうためNGです。

 
息だけを吐くことができたら、徐々に吐く息の量とスピードを増やしてきます。

 
目安としては、10秒くらい連続で息を吐き続けるイメージです。

 
その中で、一瞬「ブルッ」と唇が震える瞬間がありませんか?

 
それが、リップロールです。

 
初めのうちは長くできなくてもかまいません。

 
続けていくうちに長くできるようコツを掴んでいきましょう。

 
しかしムリに口の形を変えたり、息のスピードを早くしすぎたりするのは禁物です。

 
唇に余分な力が入り、かえってリップロールの妨げになりますので注意しましょう。

 
また、唇の乾燥もリップロールがうまくいかない原因のひとつです。

 
唇が乾燥してうまくリップロールができないときは、リップクリームを塗って再チャレンジしてみましょう。

 
長く続くようになれば、きちんと腹筋を使って息のコントロールができるようになった証拠です。

 
【リップロールのやり方】

 
【リップロール完全攻略】

 
もしここまでやってもリップロールができない場合は、動画のように人差し指で口角を持ち上げて補助する方法も効果的です。

 
とにかく、

・息をたっぷり吸う
・力まない(特に口回りや上半身)
・お腹から息を吐く

 
ということを意識してみてください。

応用練習

 
ブルブルブル……とリップロールができるようになったら、今度は音程を変えて練習してみてください。

 
リップロールをしながら、低い音から高い音へ、高い音から低い音へと音程を徐々に変えていきます。

 
イメージは、高校野球で流れる、試合開始と試合終了時のサイレンです。

 
これができるようになれば、息の量がコントロールできるようになっている証拠。

 
腹筋がうまく使えているという事になります。

 
より低い音、より高い音を出せるように努力すれば、音域も広がってきます。

 
慣れてきたら、「ちょうちょ」や「もりのくまさん」などカンタンな曲もリップロールで歌えるようになりますよ。

 
ぜひチャレンジしてみてください。

リップロールは一石三鳥の声優トレーニング

 
声優養成所やボーカルレッスンでリップロールを取り入れている理由が、なんとなく分かりましたか?

 
リップロールは唇の準備運動、喉の開放、腹式呼吸の練習の、3つを同時に行うことができる優れたトレーニングです。

 
コツを掴めば誰でもカンタンにできるようになります。

 
リップロールができない人はできるように、すでにできる人は音域を広げて、より長くリップロールができるように練習してみましょう。

 
なお、もしあなたが声優志望で、まだ養成所に通っていない場合、リップロールの練習など基本的なことも含め、声優になるには、まず養成所に通うのが一番の近道です。

 

声優養成所のおすすめは?

 

前述の通り、あなたが声優志望で、まだ声優養成所に通っていない場合、

声優になるには、まずこの「養成所に通う」のが一番の道、というか必要

になります。

 
で、そうすると、

「どこの声優養成所が良いのか?」

という事で迷うと思いますが、
実際に私も通っていた、

「日本ナレーション演技研究所(日ナレ)」

が、特におすすめです。

 
理由としては、鼻濁音など基本的な練習も含め、声優にとって必要な、充実したレッスンが受けれられる、というのはまず第一の理由ですね。

さらに他にも、以下の様なメリットがあるのもおすすめする理由です↓↓

 

日ナレのメリット
  • レベル別のクラス授業なので、初心者にもわかりやすく、安心してレッスンを受けられる。
  • 6社大手声優事務所が運営する養成所なので、卒業後にそれら声優事務所に所属できるチャンスなど、声優になれるチャンスが多い。
  • 卒業生に、活躍中の有名声優さんも多く、しっかり実力がつく。
  • 学費が他の養成所と比べて安いので、金銭面の負担も少ない。

 
こうした事が、おすすめな理由ですね。

 
例えば、鼻濁音などの基本的な事も、かなり最初の段階でレッスンを行うので、自己流よりも、正しいやり方でスムーズに習得できますよ。

 
ちなみに、日ナレの卒業生活躍している有名声優さんは、以下の様な人達です↓↓

 

日ナレ卒業生で、現在とても活躍している声優さん
  • 植田佳奈さん
  • 梶裕貴さん
  • 内田真礼さん
  • 内田雄馬さん
  • 小澤亜季さん
  • 大西沙織さん

 
と、こんな感じで、通うメリットも多く、卒業生としてたくさんの有名声優がいる日ナレは、声優になりたい場合、おすすめな養成所です。

 
ただ、一つポイントを挙げると、日ナレや他の養成所も含めですが、

「気になった声優養成所は、無料の資料請求をするのが大事」

という事ですね。

 
その理由は、

「ホームページには書かれてない、役立つ情報が書いてあるから」

なんです。

 
というのも、日ナレの資料には、以下の様な内容も、記載されているんですね。

 

  • 有名声優になった卒業生からの、声優を目指す為のアドバイス・インタビュー
  • レッスン内容養成所への、Q&A
  • 講師の詳細な経歴

 
これらは、「ホームページには書いてない事」なので、この情報は、無料の資料請求でぜひゲットしておきたいところ。

 
それに、資料を見ると、養成所の雰囲気などもわかるので、

「自分に合うかどうか?」

という事も、しっかり確認できますからね。

 
そういった事を見ておく為にも、日ナレが気になった場合、30秒くらいで終わる内容なので「無料の資料請求」をして、チェックしてみましょう↓↓

 

 
 
 

あおいあおい

きつつきこつこつ かれけやき……

ヒロ先生ヒロ先生

お、スムーズに言えるようになったね。

あおいあおい

はい!母音の無声化ができるようになってから、なんだか滑舌もよくなったような気がします!

ヒロ先生ヒロ先生

そうだね。母音の無声化が正しくできるようになると、舌の動きも滑らかになるよね。

にゃんたろうにゃんたろう

「なんやねん、きつつきこつこつかれけやき、って!きつつきのつつくスピードはこつこつちゃうで!……」

あおいあおい

す、すごい!あえて全部有声音で発音することで、一気に本場の関西弁っぽくなってる……!

ヒロ先生ヒロ先生

あはは、そんな応用もできるんだね。

あおいあおい

ブルル、ブルル……。

ヒロ先生ヒロ先生

リップロール、上手になったね。

あおいあおい

スキマ時間を見つけてコツコツ練習してたら、できるようになりました!

ヒロ先生ヒロ先生

そう。それはよかった。

あおいあおい

リップロールって、帰り道とかテレビのCMの間とか、ちょっとした時間にもできるのが手軽でいいですよね。

にゃんたろうにゃんたろう

そうだな。オレもよく電車待ちとか、コンビニでアイス選んでる時とかにもやってるぜ!

ヒロ先生ヒロ先生

スキマ時間に練習するのはいいことだけど、二人とも周りから怪しまれない程度にね……?