
 
あおい何見てるの?
にゃんたろう猫の友だちに勧められた海外ドラマだよ。ヒロインも登場する猫も、めちゃくちゃかわいいしかっこいいんだぜ。
あおいふーん、あれ?この声、聞いたことある。
にゃんたろう有名な吹き替え声優さんだからな。いいなあ、俺もこんな風にかっこよく演じてみたいな~。
ヒロ先生吹き替え声優に憧れる?
にゃんたろうあ、センセー。そうだな、俺も猫の吹き替え声優として、海外のスター猫たちの声を担当したいぜ。
ヒロ先生吹き替え声優は、アニメの声優と似ているようで、まったく違うんだ。じゃあ、今回は吹き替え声優について見ていこうね。
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吹き替え声優になりたい!

 
一般的に、声優といえばアニメ!というイメージが強いかもしれません。
 
しかし、映画館で上映されている洋画はもちろん、最近は配信サービスによる海外ドラマやアジア圏からの映画・ドラマの輸入が進み、吹き替え声優の活躍の場は多くなっています。
 
養成所に通う人の中にも、「あの海外ドラマシリーズに出演したい」「大好きなあの俳優の声をあてたい」というように、吹き替え声優を目指す人も多いです。
 
そんな根強い人気のある吹き替え声優ですが、アニメ声優と比べて世間からスポットを当てられることが少なめですよね。
 
なので、「吹き替え声優になりたいけど、分からないことが多い!」という人もいるのではないでしょうか。
 
アニメのアフレコ現場の様子などはテレビなどで特集されることもありますが、吹き替え現場の様子はなかなか知ることはできません。
 
吹き替え声優とアニメ声優では、なにか違いはあるのでしょうか?
 
吹き替え声優になるには、どうしたらいいのでしょうか?
 
今回、そのあたりを説明していきますね。
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吹き替え声優になるには?

 
ところであなたは、吹き替えに対してどんなイメージがありますか?
 
ベテラン声優が多い?
 
「アニメ画」と「実際の人」だけの違いだけで、ほとんど変わらない?
 
もしくは、人の演技に声をあてるのは難しそう?
 
実は、アニメ声優と吹き替え声優では、演技や必要なスキルなど、大きく異なるところがあるんですね。
 
実際に、比べてみましょう。
吹き替えとアニメの演技の違いを理解しよう

 
吹き替えとアニメは、どちらも「動いている映像に声をあてる」という仕事内容ですが、その内容は似ているようで全く異なります。
 
まず、アニメでの演技は、「デフォルメ芝居」であり多少大げさに演じるのに対し、吹き替えの演技はリアルさと繊細さが求められます。
アニメ声優の場合

 
アニメのアフレコでは完成されていない画を見ながら声をあてていくため、その声に合わせてアニメ画を修正していくことが可能です。
 
例えば、キャラクターが泣いているシーンをアフレコするとします。
 
制作側が意図していたより声優の演技が大泣きをしていて、かつ制作側がその声優の演技を「いい」と思った場合は、アニメ画の方を声優の演技に寄せて泣くシーンを「大泣き」へと変更させることができるのです。
 
また、アニメの画は実写と比べて情報量が少ないため、声優には「デフォルメ」された、大げさな演技が求められます。
 
例えば、驚くシーンには「ハッ」と聞こえるようにわかりやすく息を呑んでみせたり、キャラクターが酔っていることを伝えるために「酔ってないれす~ヒック!」など、大げさに舌ったらずに喋ったり、しゃっくりを上げたりします。
 
これは、言われてみると結構わかりやすいですよね。
吹き替え声優の場合

 
それに対して、吹き替え声優は俳優が実際に演じている映像を見ながら声をあてます。
 
つまり、すでにでき上がっている俳優の演技に声をあてるのですから、吹き替え声優に求められる演技は大げさで分かりやすいものではなく、繊細でリアルなものになります。
 
俳優のセリフや息づかいを忠実に再現するのです。
 
そのため、アニメ声優の演技と吹き替え声優の演技は大きく異なります。
 
実際に、アニメの芝居に慣れてしまった声優が初めて吹き替えのアテレコに臨んだとき、あまりの演技の違いに苦労した……、というのもよく聞く話です。
耳を鍛えよう

 
吹き替え声優は、耳の良さが重要になってきます。
 
なぜなら、アフレコの時に元の演技を聴きながら演じるからです。
 
アニメのアフレコではモニターに映し出される画を目で追いながら芝居をしますが、吹き替えの場合は元の映像に加えて、片耳で元の俳優の演技を聴きながらアフレコに臨みます。
 
これは、吹き替え声優は元の俳優の演技になるべく近づけて演技をする必要があるためです。
 
吹き替え声優は、元の俳優のセリフ回しを再現するのはもちろん、その息づかいやアドリブなどもできるだけ忠実に再現しなくてはいけません。
 
これができなくては、映像とセリフがかみ合わず、ちぐはぐになってしまいます。
 
そうなってしまっては、観ている方も違和感を覚えてしまいますよね。
 
そのため、吹き替え声優には元の俳優がどんな演技をしているのか聴きながらそれを瞬時に理解し、そして再現できる耳や演技力が必要になってきます。
 
耳を鍛えるためには、実際にアテレコした自分の演技を録音して、繰り返し聴くのがオススメです。
- 元映像の音声をミュートして、元の音声を参考にしながらアテレコする
 - 録音した自分の演技と元の演技を聴き比べて、どこが違っているのかメモをする
 - 元の演技を再現できるようになるまで、繰り返し練習をする
 
 
具体的には、俳優のセリフのタイミングや間、音程をなぞっていきます。
 
もちろん、セリフの表面をなぞるだけでなく感情を込めることも忘れずに。
 
繰り返し聴き比べることによって、耳が鍛えられ、自分のニガテなセリフ回しや表現が分かってきます。
 
何度も聴いていると、どれが正しいのか分からなくなってしまう時があります。
 
その時は、他の人に聴き比べてもらうのもいいでしょう。
舞台・映像の勉強もしよう

 
吹き替え声優がアニメ声優と大きく違うのは、やはり生身の人の演技に声をあてるという点です。
 
ですので、実際に俳優がどのような感情の時に、どのような表現をするのかを知っておくことに越したことはありません。
 
それを学ぶには、自分も身体を使って芝居をしてみるのが良いでしょう。
 
吹き替えに声優ではなく、舞台や映像の俳優が起用されることがあるのは、このためです。
 
「全力疾走した直後のセリフ」「好きな人の目を見て告白をする」などの芝居は、実際に体感してみると、映像を見て想像しただけの演技よりはるかにリアリティが出ます。
 
感情や身体の状態は、想像だけだとどうしても限界があるからです。
 
声優養成所やスクールに通っていると、舞台芝居のレッスンをすることがありますよね。
 
「舞台芝居って、声優の演技に関係あるの?」と思う人もいるかもしれませんが、それは吹き替え声優になるためにとても重要で貴重な機会ですので、積極的に取り組みましょう。
 
「お芝居をする機会なんてない!」という人は、映画やドラマを、その音声に注目して鑑賞するだけでも勉強になります。
吹き替え声優を多く輩出している事務所を選ぼう

 
吹き替え声優になる上で、重要になってくるのが、事務所選びです。
 
声優事務所というのは、本当に事務所ごとにカラーが違うため、「声優になってしまえば、なんとかなるだろう」という思いで手当たり次第にオーディションを受けると後悔することになります。
 
声優の仕事というのは、縁やコネクションによるものが大きいです。
 
声優事務所も、どの分野と強いコネクションを持っているかで、所属している声優に割り振る仕事も大きく異なります。
 
アニメの仕事をメインに持っている事務所もあれば、ナレーションをメインにしている事務所もあります。
 
中には、舞台やイベントのプロデュースで収入を得ている声優事務所もあったりするため、実に千差万別です。
 
そのため事務所によっては吹き替えの仕事を持っていない可能性があります。
 
最悪の場合せっかく事務所に所属しても、吹き替えの仕事を持っている事務所へ移籍するハメに……なんてことも。
 
事務所選びの際には、その事務所に所属している声優をじっくり研究しましょう。
 
具体的には、以下の様な点をチェックするといいでしょう↓↓
- その声優は、海外ドラマや映画の吹き替えの仕事をしていますか?
 - 吹き替えの仕事の割合は多いですか?
 - 誰か1人にだけ吹き替えの仕事が集中していませんか?
 - 若手も吹き替えの仕事が割り振られていますか?
 - その吹き替えの仕事は最近のものですか?
 
 
事務所に入る前にしっかりチェックしておくことで、事務所に入ってからのギャップを未然に防ぐことができますよ。
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吹き替え声優は、とにかく演技力が大事

 
吹き替え声優になるには、元の俳優の演技を分析できる「いい耳」と、それを再現する演技力が必要となってきます。
 
そのため、当然吹き替えのアフレコ現場は経験豊富なベテラン声優が多くなってきます。
 
そのベテラン声優と肩を並べるためには、「この子はどこに出しても恥ずかしくない」と所属事務所に認めてもらわなくてはいけません。
 
吹き替え声優への道は険しいですが、前と比べると新人声優活躍のチャンスは増えてきています。
 
吹き替え声優になるためには、地道にコツコツ演技力を磨く必要があるのです。
 
その為には、まずは「声優・俳優養成所」に通うのは、特におすすめな道ですね。
吹き替え声優になる為におすすめな声優・俳優養成所は?

 
前述の通り、吹き替え声優になるためには、まずは「声優・俳優養成所」に通う必要があり、それが一般的に一番近道なんですね。
 
なので、もしあなたが、吹き替え声優になりたいけどまだ養成所に通っていない、という場合は、これは絶対に養成所に通う事をおすすめします。
 
「じゃあ、声優・俳優養成所はどこがおすすめなの??」
という事が気になる場合、吹き替えの仕事が多い、「マウスプロモーション」という声優事務所に付属する俳優養成所に通う事が、可能であればベターだと考えます。
 
しかし、これは一年以上の演技の経験がある人でないと、受験資格すらない、厳しいものなんですね。
(2019年7月時点)
 
なので、もしあなたが初心者などの場合は、
「日本ナレーション演技研究所」通称「日ナレ」
という、声優養成所に通うのが、まずはおすすめですね。
 
というのも、日ナレは大手声優事務所が運営していて、初心者の生徒が9割です。
 
なので、声優にとってネックとなる「演技」に関して、基礎からしっかり学べます。
 
さらに、卒業生も、以下の様に、活躍している有名声優さんが多いんですね↓↓
- 植田佳奈さん
 - 梶裕貴さん
 - 内田真礼さん
 - 内田雄馬さん
 - 小澤亜季さん
 - 大西沙織さん
 
 
授業内容も、段階制なので、初心者もわかりやすい授業だし、全国にあって通いやすいので、個人的におすすめの養成所ですね。
 
卒業する際、日ナレを運営するアーツビジョンなど、関連の事務所のオーデションが受けられるので、もし合格して所属できれば、その中で吹き替え声優の仕事をやっていくのももちろん良いでしょう。
 
日ナレ卒業の際の、「関連事務所へのオーディション」に関してや、日ナレ関連情報は、下記記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください↓↓
 
 
 
 
 
また、それでもやはりマウスプロモーションの方が吹き替え声優の仕事としては多いし希望したい、などの場合は、日ナレで1年演技を学んだ経験があれば、受験資格的にも、それがもちろん活きてきます。
(ただし、マウスプロモーション俳優養成所の対象年齢は18〜27歳までなので注意。※2019年7月時点)
 
なので、もしあなたが初心者や経験が浅い人なら、まずは日ナレで一年でも学んで経験を積んでから、マウスプロモーションなど他の養成所も検討してみるのも良いでしょう。
 
なお、日ナレに限らず、声優養成所が気になった場合、
「無料の資料請求」をする事が、まず大切です。
 
特に、日ナレの資料には、
卒業生の有名声優さんからの、声優を目指す上でのアドバイスやインタビューなど、ホームページにはない、声優を目指す上で、とても役立つ事も書いてあります。
 
なので、無料の資料請求をしてみて、自分に合うかも含め、しっかり確認しておくのは大事なので、気になった場合は是非チェックしてみてください↓↓
 
 
あおい吹き替え声優とアニメ声優って、こんなに違いがあるなんて知らなかったな。
にゃんたろうオレも。アニメイラストと実写くらいの違いだと思ってたぜ。
ヒロ先生アフレコ方法から芝居の仕方まで違うからね。でも、演技力が必要なのは、やっぱりアニメ声優にも吹き替え声優にも言えることだよ。
あおいそうですよね。どちらも声優なんですし。
ヒロ先生うん。吹き替え声優だから耳を鍛えなくちゃいけないとか、アニメ声優だから繊細な芝居は必要ないとかじゃないからね。違いを知ったうえで、演じ分けできるようになれたらいちばんいいかな。
にゃんたろう確かにそうだなー。今日のセンセーの話で、俺も吹き替え声優のスター猫に一歩近付けた感じがするぞ!
ヒロ先生それはよかった。声優の活躍の場は広いからね、これからもいろいろ学んでいこうね。








