うーん、うらやましい……
お、何見てんの?……へー、声優科がある高校?
今はこんな高校もあるんだね。
私も、こういう高校に通えばよかったなー。
でも、普通科の高校だからこそ、良い部分もあるんじゃないか?
え?声優になりたいのに、なんで?
だって、声優科の高校に通ったら、家庭科の授業とかはなさそうだろ?
ならカツオ節を盗み食いするチャンスとかもないじゃないか。
俺の大事な楽しみの1つなんだぞ。
そりゃあんたの場合だけでしょ。
高校の授業に声優の勉強があった方が、絶対楽しいよ!
先生もそう思いますよね?
まあ、確かに楽しいかもしれないけど、冷静にメリット・デメリットを考えてみた方が良いかもね。
じゃあ今回は、その辺りに関して説明していこうか。
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声優になれる高校ってあるの?
私が学生だった頃には考えられないようなことですが、
「声優科」を設けてる高等学校は、
いくつか存在します。
声優の勉強をするとはいえ、
高等学校なので、
卒業すれば最終学歴は高校卒業、「高卒」ということになりますね。
で、中学校を卒業して、
すぐに声優養成所に通った場合だと
最終学歴は中学校卒業、「中卒」になるので、
声優科のある高校を卒業した方が、社会的に良いと言えます。
というわけで、
声優科や声優専攻コースがある高等学校を
ちょっと挙げてみると↓↓
- 代々木アニメーション学院高等部
- 日本ウェルネス高等学校
- あずさ第一高等学校
- 東京自由学院
- さくら国際高等学校
と、なかなかな数の高校に
声優科・声優専攻コースが、設けられているんですね。
で、これらの高校は、
基本的に通信制の高校になります。
通信制の高校について、ちょっとだけですが簡単に説明すると
「成績不振や不登校などで、高校を中退した人」
「一般的な高校の授業では、学習が難しい人」
「学業以外に、芸能やスポーツなどの活動を持っている人」
などの人が通学しやすい、高等学校ということですね。
なので、一般的とされる全日制高校と比べると、
より自分らしく、自由に通える、という事と
訳ありの人もやや多い高校、という印象はあります。
で、肝心の「声優になれるか」どうか、なのですが
調べた限りでは、
特に声優事務所と提携している様子はない
ので、高校卒業後すぐプロとして活動するのではなく
卒業後は、声優事務所が運営する声優養成所に、通うことになるでしょう。
自分らしく自由に!うわー、いいなー!
うーん、カツオ節の盗み食いができないとしても、ちょっと気になってきたな。
確かに、君らくらいの年齢だと、こういうのに惹かれるよね。
あ、先生がおじさんくさいこと言ってる。
まあ、僕も高校生の時は同じ様な事を思ってたからね。
でも、通常の授業の代わりに声優の勉強をするのは、あまりおすすめはしないかな。
と言うと、やっぱり、盗み食いができる家庭科の授業は、貴重って事か?
じゃあ、声優科の高校をおすすめしない理由を説明していこうか。
盗み食いの件は、後で家庭科の先生に報告するとして。
ギニャーーー!!それだけはご勘弁をー!!
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声優を目指すなら、声優科のある高校に進学した方が良い?
声優を目指すなら、早い方がいいと考えるかもしれませんが
個人的には、あまりおすすめしません。
というのも↓↓
- 高校生でも通える声優養成所がある
- 知識や体力が不足した場合、声優として不利になる
- 他にやりたいことができた時に困る
という理由からですね。
これらについて、ちょっと詳しく説明していきます。
高校生でも通える声優養成所がある
まず、普通の全日制高校に通っていても
声優養成所には通えます。
例えば、声優養成所として特に有名な
「日本ナレーション演技研究所」の場合
高校生でも、特に問題なく通えます。
高校生だけじゃなく、
小学生や中学生でも通えるコースだって、あるくらいですからね。
この声優養成所は、全国各地にあって
実績もあるので、例として取り上げましたが
他の声優養成所でも、高校在学中に通えるところは結構あります。
と、こんな感じなので
わざわざ声優科や声優専攻の高校を選ばなくても
地元の普通科の高校に通いながら、声優養成所に通えばいい
ですね。
それに、プロになることを考えるなら
声優「事務所」が運営している声優養成所の方が、
所属オーディションがある分、
わざわざ高校の声優科に通うよりも、
プロになれる可能性が高いと言えるでしょう。
声優養成所のおすすめや、ランキングに関しては
下記の記事で詳しく書いているので、参考にしてみてください↓↓
知識や体力が不足した場合、声優として不利になる
これは、通常の授業の代わりに
声優の勉強をする、とした場合に起こることですね。
調べた限りでは、高校の声優科・声優専攻コースなどは
午前中には、通常の高校の授業を行い
午後から、声優に必要なことを勉強する、という形式が多いようです。
まあ、もちろん全部がそうではないでしょうし、
高校によって授業形式が違ってくることについては、ご了承ください。
で、確かに、声優科・声優専攻の高校に通えば、
声優として必要な、マイク前の技術や演技力は身につくでしょう。
しかし、それは一般的な高校なら
本来なら、通常の授業が行われている時間に
声優の勉強をする、ということです。
楽しいかもしれませんが、それらの技術は
先述のように、放課後に声優養成所に通えば
そのほとんどが、問題なく身につけられるものでしょう。
むしろ、本来勉強するはずだった内容を削っている分
知識や体力が不足して、声優として不利になる可能性がある
ので、注意が必要です。
と言うのも、プロの声優になった後の事を考えると、
現国、古文、英語に数学、物理に歴史、体育の時間や、音楽や美術など
社会に出たら使わないんじゃないの?って、感じていた授業が
役作りや作品の世界観を知る時に、役に立つことが結構多いんですね。
特に、国語系の授業と体育は
台本やキャラクターの理解、収録に臨む体力など
プロの声優として頑張っていきたいなら、非常に重要な授業です。
そのため、声優科・声優専攻の高校に通うなら
声優の技術を学ぶために使った時間と、同じくらいの時間を
自分で勉強する必要が出てきますね。
そうなると、先述のように
全日制高校に通って、放課後に声優養成所に通う方が、
勉強と、声優の技術習得のバランスが良い
のではないかな、と感じます。
他にやりたいことができた時に困る
最後に、先述の
「知識や体力が不足した場合、声優として不利になる」と、似た理由で
もし、他にやりたいことができた時に困るということ。
声優を目指して、声優科・声優専攻の高校に入ったけど
「自分でキャラクターを演じるより、普通にアニメ見てた方が楽しい」
と、声優になること自体に興味がなくなる
という事も、特に若いうちは、あり得ます。
声優の技術は、
ほとんど声優専用の特殊な技術なので
アニメや音響関係以外の仕事では、
正直言ってほとんど役に立ちません。
で、それが高校在学中なら、
他の科や専攻に変えて
他のことを勉強することができて、
ギリギリ取り戻せるでしょう。
しかし、卒業後だと、
先述した通り、勉強量の不足で苦労する傾向が強いです。
その点、高校生でも通える声優養成所に通えば
少なくとも、
普段の勉強時間は確保した上で、声優を目指せますよね。
特に、「あなたが見つけた、他にやりたいこと」が
大学に行った方が有利、
もしくは、大卒の資格が必要だった場合は
勉強量の不足を取り戻すのに、相当な努力が必要になるでしょう。
という感じで、学力が不足すると
声優としても不利だし、声優にならなかった場合はもっと不利です。
もちろん、授業が少ない分を日々の勉強で補えるなら
選択肢として考えても、全然問題ないでしょう。
ただ、やはり私としては
一般的な普通科の高校に通いながら、高校在学中でも通える声優養成所に通う
のが、おすすめですね。
しかし声優科の高校は、事情があり普通科の高校に行かない・行きたくない人には最適
ただ、声優科の高校は、もし何らかの事情があり、普通科の高校に行きたくない、という場合はとても良い選択肢だと思います。
何か事情があってどうしても普通科の学校に行けないのなら、本当に無理をしてまで行く必要はないですからね。
普通科の高校に通う事だけが絶対に正解、という事は全くないので。
反面、声優科の高校は、
声優の勉強をしながら高卒の資格も取れるわけなので、こちらが絶対に自分に合っている、と思うのなら、声優科の高校はとても良い選択肢になると思います。
そこで、
「声優科の高校の中でも、どこがいいのか?」
というおすすめとして挙げるなら、
は、個人的にもおすすめです。
まずもちろん、代々木アニメーション学院の高等部には、声優科があります。
以下の様な、どんな声優の仕事でもこなせる事を目指し、安定した実力を身につける為のカリキュラムが組まれていますね。
- アニメ
- 声優アイドル
- 2.5次元俳優
- ゲーム
- 吹替
- ナレーション
で、声優科の内容として、
具体的に優れたポイントとしては、主に以下の3点です。
- 「第一線で活躍する有名な業界人」が監修した本物のカリキュラム
- 本格アトリエステージや劇場を利用した定期的な発表会
- 160キャスト以上の出演実績 (2020年実績)
特に、
「第一線で活躍する有名な業界人」が監修した本物のカリキュラム
を授業で受けられる、というのは大きいところ。
こうした数多くの有名プロ声優が、この代々木アニメーション学院から輩出されているのも、納得の実績!といった感じ。
こうした実績がある、質の高い授業が受けられるのは、とても良い経験になりますね。
また、「声優科の講師陣」も、
以下の様な、「実績ある有名な声優さん」が務められています。
なので、声優科の高校に通いたい場合、代々木アニメーション学院は、個人的にとても良い選択肢になると思います。
上記の様な声優の授業に加えて、
普通科の高校でやる授業もあるので、卒業すれば「高卒の資格」も取れますからね。
ただ、
「学校の雰囲気などが、自分に合うかどうか?」
という事は、やっぱり気になりますよね??
これ、代々木アニメーション学院に限らず、
「無料の資料請求」をして、実際に学校の雰囲気が自分に合うかどうか?
という事を見ておくのは、めちゃくちゃ重要です。
ホームページを見たりするだけでは伝らない事や、
カリキュラムなど、資料を見た方がよくわかる事などはたくさんありますからね。
なので、もし代々木アニメーション学院が気になった場合、
まずは「無料の資料請求」をして、学校の雰囲気や内容が自分に合うか?
をチェックしておく事が、めちゃくちゃ大事ですよ↓↓
代々木アニメーション学院の資料を請求してみる
といった感じで、普通科の高校がややおすすめだけど、それに通いたくないなら声優科の高校も選択肢として良いと思うよ、という感じだね。
うーん、どちらにしても、声優養成所で自分らしく頑張る事が必要なんですね。
高校に通いながら声優養成所に通えるなら、そっちの方が声優事務所に所属するチャンスがあるし、声優科の高校にこだわらなくてもいい気がするな。
ただ、繰り返すけど「普通の全日制高校に通うのが難しい人」なら話は別だよ。
もしも、何かしらの理由があって普通科の高校に通うのがつらい、みたいに感じるなら選択肢として考えていいと思うよ。
確かに、普通科の高校に行くのが難しい状況なら、全然アリだよな。
うん。卒業すれば高卒になるから、中卒の場合と比べたら、声優的にもアルバイトをするにも有利だしね。
そっか、声優として売れるまでの間は、働かないといけないもんね。
でもさ、もし普通の高校に馴染めなくっても、こういうところがあるんだって知れただけ良かった気がするな。
そうだね。
いろいろな人がいるんだから、その人に合ったいろいろな選択肢があっていいと思う。
そうだよな!猫の俺にだって、声優になる選択肢があるんだからな!
う、うん!そ、そうだよね!
(……猫って、本当に声優になれるのかな?)
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